sageszk's blog

笑顔とプリズムの煌めきを追い求めるブログ

どのようにバーチャルYouTuberをやるべきか

『今日は一日“ラブライブ!”三昧』ってラジオをちょこっと聞いてました。12時15分から21時15分までの9時間生放送をしていて、最初は今日だというのを忘れてたので気づいたところから聞いていたのですけど。大学時代にオタクコンテンツの楽しみ方をいろいろ体験しまして、ライブ行ったり、カラオケで暴れたりしてた時期がありました。その時期を過ぎてから知ったのが『ラブライブ!』で、楽曲が好みだったのでアニメ化前のバズる直前に触れることができて良かったなあ、など思ってます。三昧では9時間、トークをしながら曲を流し続けてたのにも関わらず「あれがかかってない!」「あれも流れてない!」みたいな状況になってて曲数の多さに改めて驚かされます。それにしても畑亜貴さんの仕事量は異常。あとラジコ便利。

その後、またネットに張り付いてたんですが、先日ちょろっと紹介したモデリング講座の幼女、もちひよこさんの生配信『VTuberについて語ろう!生放送♪』を聞いてました。「3D化のメリット・コスパ」とか「埋もれないようにするには?」「VTuberだけで生活できる?儲かる?」みたいな、ちょっと突っ込んだ話をしてました。僕は生放送は基本的に眺めてるだけで、しかもリアルタイム視聴出来ることなんてほとんどないから思わず何度かコメントしちゃった。こういったライブが増えてくると、生主の発展期ぐらいかな、って感覚がします。

もちひよこさんの番組は「バーチャルYouTuberってバーチャルである意味なくない?」というごもっともな疑問からはじまり、議題を様々変えながらトークをしていましたが、よく現状の把握ができているなあと思いました。勉強になる部分もありましたし、なにより問題意識が近いところが面白くて、外部から「バーチャルYouTuberやりてえ」って思いながら観察している人と近い観点で自分の所属している界隈を俯瞰している幼女、まさしく人生二週目。ここから先は、生配信を観ながらインスパイアされたことを織り交ぜつつ書いていくので、ほぼ自分の意見であるという前提でお読みくださいませ。もちひよこさんのお話は、ぜひアーカイブでどうぞ。


VTuberについて語ろう!生放送♪ - YouTube

3Dになるメリットが、バーチャルキャストができること、VRChatができること、程度で、コスト感もコンテンツの作りやすさも圧倒的に2Dのほうが気軽でデメリットが少ない。初期費用も2Dのほうが安上がりな上に、ポートフォリオというか、依頼したクリエイターがアップしているイラストが多ければ多いほど出来上がりのクオリティ担保もされてて安心できますね。3Dは費用もかかる上にクオリティの担保も難しく簡単に手を出せない。じゃあ自分でやるか、となると学習コストも高いので、参入障壁が高い。かといって、障壁を超えた先が必ずしもブルーオーシャンではない、お金になるかというとそうでもない、というのが現状。きびちい。元々3Dモデルを持っている企業がvtuber化する場合は、勝ち確かと思いきや、YouTuber要素を満たすのが非常に難しい。3Dモデラーや声優、モーションアクター、3Dエンジニア、さらには企画・構成・脚本、音声収録、動画編集といったスタッフを企業人で揃える必要があり、コンテンツの量産もできないし、コストも異常に掛かる。予算があるから気軽にひょいとやるって話でもなく、やってみただけだと一瞬話題にはなるかも知れませんが、スタッフ全員がコンテンツに注力することが難しいので多分伸びないでしょう。

なぜか企業/個人という分け方をされることが多いバーチャルYouTuber界隈。僕は、年末年始に『よくばりセット』というまとめ動画を観ていろいろな方のことを知ったのですが、その時から「こいつは企業」「こいつは個人」みたいなコメントが多く見られてました。『よくばりセット』というのは、誕生したばかりのバーチャルYouTuberの投稿動画から見どころを勝手に切り出して1本の動画にまとめたもの。そのキャラクターのあいさつや、キャラクターの特徴、技術力などを垣間見ることができて非常に便利でした。ちなみに、もちひよこさんはその時に見つけたの個人勢の1人だった、という感じです。

バーチャルYouTuber界隈が伸びるために、いろいろな人がいろいろなアプローチで挑戦していると思いますが、うまくいっている施策がどのくらいあるのかは調査してみたいところ。現時点では母数の最大値がキズナアイさんの200万人くらいで、この200万人のパイを奪い合っている、という状況な気がしています。企業からのサポートで本当に必要なのって、おそらく個人勢の目標とする場所だと思っていて、例えばバーチャルYouTuberだけで食えること、とか。伸びるためにはチャンネル登録者数を増やす必要があるのですが、バーチャルYouTuberの最初の最初、今年の1月ぐらいまでにはじめていた人とか、『よくばりセット』に載っていた人、あたりは人の目に触れる可能性はあったけどそれ以降は本当に難しい。2Dのグループや、企業のプッシュがある人は伸びていきますが、個人かつ3Dは本当に難しいと思います。僕は、面白い技術が見られるならそちらを応援したいと思ってるので別ですが、大半の人はかわいいキャラクターが動いてしゃべっていて、レスがもらえる、という流れが最重要。そりゃあ界隈伸びませんわな、という感じです。

そもそも、スタートダッシュのチャンネル登録ボーナス以外で人気を得ようと思ったのなら、1年、2年は我慢してがんばるべきなんですよね、本来は。1週間とか2週間、もっというと2~3日で人気者になろうなんて10年早いし、少なくとも1年早い。冒頭で話した『ラブライブ!』も、いまや説明しなくても各々がイメージを描ける程度の知名度があると思いますが、2年ほど下積み時代があって陽の目を浴びているわけですから、『ラブライブ!』より短い期間でウケる自信がある人以外は2年は我慢するべき。だから、企業側やバーチャルYouTuberを発展させたい側には、2年以内にアバターで生きられる社会を整備していくことが求められるのかなあ、と思います。投げ銭とか、チャンネル登録とか、月額課金とか、そういうのじゃなく、もっと広い視点でアバターを利用した社会ができていくといいなあ、とか。もっと広い範囲の客層に向けた番組とか、3D世界への誘導を促すコンテンツとか、そういうところからでも興味持つ人を増やして行けたらいいなあ、なんて思ってます。

なんにせよ、まだまだこれから、って気持ちで取り組むのがいいと思ってるので、各自できることをやっていきましょう。誰に対して言っているのやら、という感じですが、やっていきましょう。