sageszk's blog

笑顔とプリズムの煌めきを追い求めるブログ

バーチャルYouTuber“界隈”についてちょっとだけ書いてみた

いわゆる“界隈”ってやつの話。バーチャルYouTuber好きな人たちの若さが少々気になり始めてきました。「“界隈”ってメンドクセェな!?」という話はさておき、若さゆえに色々な面に目を向けられていないファンが多いような印象を受けています。いわゆる若さ。(若さってなんだ?)

こちらに何かしらの反応をしたが若くない人、という認識でだいたい合っているかと思います。「俺中2だけどツッコミ入れたったわwww」という方も、他人から若くないと思われたいならそれ相応の態度を持って生活していただければネット上では大人ぶれると思うのでお試しあれ。でも、若いとなにかと便利なので、当ブログをご覧の中2諸君は若さを存分にアピールしていただいて結構ですよ。

で。若い人たちが多いというのは何となく分かるんですよ。バーチャルYouTuber関連の話題について、いまでは多少落ち着きましたが、一時期は毎月、毎週、ヘタをすると毎日といっていいぐらいの高頻度で、ファンにとってはニュースになる出来事が起きていました。「登録者数○○人突破!」「○○ってツールが出たぞ!便利だ!」「○○さんと○○さんがコラボ!」「リアルイベントに○○が登場!」「○○って新規がヤバイww」など。話題の幅もYouTubeの中だけではなく、ソフト/ハード問わずツールの刷新やリアルへの上陸といったものも含めて、ウェブに限らない話題が提供されていたのがバーチャルYouTuberの良き所かと思います。

そんなワイワイした状況に食いつきが良いのは、やっぱり好奇心旺盛で時間の余裕がある若い世代、というのは納得が行くところでしょう。僕個人としては、プレイヤー(生み出す人たち)の方々がだいたい自分らと同世代なんじゃね?という感覚がありまして、「これからは俺らがコンテンツ出していく版だぜ、老害はすっこんでな!」っていう“ゆとり世代の逆襲”みたいなテーマでニュース記事を追っかけたりしてます。同じ感覚の人がいるのかいないのか、わかりませんが、いつかはプレイヤーとして参加したい。

光があれば闇があるよねー、という大げさな話でもないですが、完全にイケイケドンドンなわけではありません。大小様々なトラブルも生じています。あえて具体例を出してまとめることはしませんが、男女間のトラブル、無知につけ込んだ大人が起こした金銭トラブル、権利意識の甘さによるトラブル、精神的未熟さと急に生じた承認のミスマッチによる問題、などなど。この手の裏話というかゴシップネタが好きなTwitterユーザーやブロガーさんは何人か居るようなので気になる方は探してみるとよろしいかと。

これまで発生したトラブルを一瞬だけ冷静になって見てみると、これらのトラブルというのは基本的には“個人勢”と呼ばれる方々に起きてしまっていることなのですね。バーチャルYouTuberを例えるために様々な言葉が使われます。「VOCALOID初音ミク)以来のブームだ!」「これは新しいネットアイドルだ!」「高速で時代が動いてるだけのニコ生主だ!」とか。先程挙げたような側面はニコ生主方面で起きがちなトラブルと言えるでしょう。生配信主体だとニコ生のように個人配信で自分を曝け出しながらファンを獲得していくスタイルになりがちなので避けがたい部分ではあります。これらのトラブルの中でも、男女間の話は(外見や設定上はどうあれ)人間が複数人関わる話なので今後いくらでも出てくるでしょうし、そこをどう思うかはそれぞれの想いなどありましょうから触れないでおくとして。

「個人VSオトナ」の話になりますと、なかなか難しい。企業からお話が来た時に相談できる相手がいるかどうか、が勝負の分かれ目な気がします。できれば、同じ界隈で同じ活動をしている人、ではない人が良いかと。その手の「VSオトナ」要員としてupd8やエンタムといったサポートを利用するのは、正しいルートだと思います。

また、「個人の範疇だからOK!」って思ってる人が未だに異常なほどの人数存在していてびっくりするんですけど、音楽やイラストなどの無断使用って何故なくならないのか。表に出てやっていくなら著作権に対する勉強はどこかでやったほうがいい。いま、ちょっと思いついただけで調べてないんですけど、「いわゆるバ美肉などでTwitterアイコンが変わった人たち、元々自作アイコン説」ってどうでしょう。著作権無視のアニメアイコンからバーチャル化する人って少ないのでは、という仮説。要は、お客様は一生お客様で、作り手は今後も新しく作っていくのだろう、という説。美少女化したTwitterIDをいくつかランダム抽出して、Twitterアイコンの変遷を追えるサービスがあったと思うのでそこで照合する作業をやる時間を作ろうと思う時間がない。誰か代わりにリサーチしてくれてもええんやで。

で、昨今の流れを考えた結果、個人勢と企業勢という分類になっているバーチャルYouTuberですが、もう別の物と考えた方が良いんじゃないかなあという考えに辿り着きそうです。パキッとした意見にならなくて申し訳ないのだけど、YouTuber/タレントだったり、歌い手/歌手だったり、同人/企業だったり、確かに境界線は曖昧なんだけど、そこには確かに違いはある、っていう状態、みたいな。バーチャルYouTuber界隈を発展させようと考えている人たちにとって、個人勢の存在ってトラブルが生じる可能性リスキーなものとなりうるので、もしかすると“バーチャルYouTuber=ハイクオリティな3Dモデル×指まで動く全身モーションキャプチャー×自在にカスタム可能な3D空間のバーチャルスタジオ(+独自設定を持つキャラクター)”という定義になっていく、かもしれない。他は、2D、アバター、イラスト、アニメ、自キャラ、夢、創作、あたりとYouTuberや生主がくっついた単語で表記されるとか。「バーチャルYouTuberってバーチャルの意味あんまりなくね?」という言葉は少し深めに考えても外さないテーマかもしれません。

誤解されても面倒なのですが、個人勢アンチというわけではないです。どちらかというと、新しいことに挑戦する人は応援したいですし、アバターがあるだけで多くの人を魅了できるという人間を尊敬もしてますし、技術を披露する場がなかった個人クリエイターが陽の目を浴びたり、良いことも多いと思ってます。ただ、既にチャンネル登録者数ランキングが示しているように、企業運営のチャンネルの伸びに対して個人勢はいまひとつな状況です。「これで食っていく、生きていく」というわけではないなら良いのかなあ、と思ったりしますが、数字を伸ばしたいっていうのが人間の欲求だったりすると思うので、現状に満足行ってるかどうかは聞いてみないとわかりません。

いまは、各社足並みを揃えて「バーチャルYouTuberを盛り上げたい!」と奮闘している時期ですが、いつどこがどう考えを変えるのかはまったくもって読めたものではありません。全員SHOWROOMだけで配信するようになって、日本国だけの閉じコンになってしまう可能性もありますし、逆に海外でだけ受けるキャラクターが出てきてもおかしくない。他のジャンルの失敗から学びつつ、広く認知されるコンテンツ群になっていくと良いなあ、というあたりで3000字を越えたので終わります。