sageszk's blog

笑顔とプリズムの煌めきを追い求めるブログ

『絵はすぐに上手くならない』←「知ってた」

昨日のブログ、最終的に言いたかったこととして「“健康的”という基準を得たことで、食事の際の選択肢を絞りやすくなった」という視点を得たことがあったのを忘れていました。自分の中に基準があることって大事。

絵はすぐに上手くならない デッサン・トレーニングの思考法

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今回は、2年ぐらい前にTwitterで「この本良いよ」と言っているのを見て買ってみた『絵はすぐに上手くならない』という本について。どなたのツイートだったか記憶になくて非常に申し訳ないのですが、その日かその翌日かに書店でパラパラっと見て即購入しました。

お察し頂いている方もいらっしゃるかと思いますが、買ってから「ふむふむ、なるほど」と読んで速攻棚にしまい、この度「そういえば」と思い出して引っ張ってきたものですから、絵の練習なんかこれっぽっちもやってません。ただ、2年前に1度読んだきりの本をわざわざ引っ張り出すぐらいですから、めちゃくちゃ勉強になったことは覚えてます。

この本は「絵が上手い」とは何かといった根本的なところから、「絵は目的か手段か」といった実用的なところまで触れており、どういうジャンルの人はどういう能力が必要でその練習方法はこういうのがいいよ、といった具体的な内容まで書かれています。日常的に絵のことを考えていない人が突然「絵がうまいってなんだ!」と気になった日に読むと色々解決する、そんな本です。

例えば「企画・アイデア系」にはクロッキーやスクラップブッキング、「3DCG系」にはクロッキー、デッサン(強く推奨)、立体彫塑、作品模写、形状記憶クロッキー、「マンガ・アニメ系には」~~、「イラスト系には」~~~なんてアドバイスがそれぞれ書かれてます。気になる方は読んだほうがいいと思います。クロッキーって言葉の意味を本書を読むまで知らなかったような人間なので。

第二章「描画能力を分解する」では、習得可能な8つの能力という形で絵の描画能力を8項目に分けています。

アイディア
オリジナリティ
形状ストック
構図構成力
形を取る力
立体を把握する力(陰影描写を含む)
テクニック(質感描写を含む)
完成させる力

アイディアオリジナリティはまあなんとなく分かるとして、形状ストックは覚えている形状の量。例えば「家を描いてくださいー」って時に何軒描けるかとか、「バイク描いてください」と言われてどこまで細かく描けるのか、とか。構図構成力は、画面の中にバランスよく収める能力。形を取る力は形を正確に書き取る能力。目で見ながらでも、見てなくてもできると良い。立体把握は、習得し辛い能力のようですが、光の存在を意識するとできるようになる、とのこと。テクニックは「線そのものが生きているかどうか」とのことで、自分にはよくわかりません。練習あるのみなんでしょう。そして言わずもがなの完成させる力

あらゆる物事に対して“センス”で片付けてしまうのはもったいないと常々思っており、ある程度練習すれば上達できるはず、という考えなのでこういうのは救いになります。そして練習の仕方もしっかり書いてくれているのでちゃんとやれば描けるようになるはず。

自分の場合は、アイディア、オリジナリティはがんばればいけそう、形状ストックは形を取る力と一緒にデッサンやれば鍛えられそう、立体はCGやるならやっといたほうが良さそう、とかみたいな感じでしょうか。紙とペンでやることは少ないと思いますけど、いつでもサラッと絵を描ける人に昔から憧れはあるのでこの機会にちょこっとだけ練習してみましょうかね。

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一応、当時描いた絵があったので載せておきますね。手元にあった物で描けそうなもの探したらこれしかなかったんで描いてみました。恥ずかしい以外の何の感情もないんですけど、意外と何を描いたかわかるやん?と思って練習するのやめちゃったんですよね。

イラストレーターになりたいわけでも、漫画家になりたいわけでもなかったんですけど、絵を描けるようになりたいという気持ちはあったのでちゃんと続けとけば良かったなあと後悔してます。そしたらいまの絵がこちら、って出せたのにね。

絵を描きたいとか、上手になりたい、練習方法を知りたい、みたいな人もですけど、絵を(上手に)描くとはどういうことなんだろう、みたいな人も読んで面白い本だと思います。いままでになかった“絵への視点”が一つ増えるかもしれません。