秋の味覚がきびしい話
秋ですね。秋といえば、いろんな秋がありますが、みなさんは小さい秋を見つけましたか?
僕は嫌になる程見つけてしまって、ほとほと困っています。なんてったってどこにでも居やがるのですから、小さい秋は。やつらはどんなに気をつけていてもそこかしこに湧いてくる、本当に困ったやつなんです。シチュー、カレーにハンバーグ、五目なんて言った日にゃあもう必ず居ますね。
そう、そいつの名はキノコ。
食欲の秋。深まるにつれ秋の味覚キャンペーンが増えて行きます。もう、「キノコ入れときゃ秋」みたいなの本当に勘弁してほしい。パクチー入れときゃアジアン、辛けりゃ韓国、かぼす入れときゃ大分(徳島はすだち)とかテンプレに頼ってるものは数あれど。特にキノコは異常なくらい全国的に推されていて、外食に行ってメニューを見ると、正直言うと食えるものがないくらいの時がたまにあります。
まあ、ただ単に自分が食べたくないのだけど、どこもかしこもフェアをされてしまうと、店内全部がキノコのスメルで気が狂いそうになるんですよね。
キノコの何が嫌いか。「嫌いだ」と言うたびに聞かれるのですが、端的に言うと存在そのもの、となってしまうので、罵倒にならない範囲で記述します。
まずはあの独特の臭い。食べるものの臭いじゃない。どう嫌なのかを描写しようと思って思い出しかけた瞬間に吐き気を催すくらいに自分との相性が悪い。まあ、日頃からキノコを避けすぎてて細かく思い出せなかったのもあるんだけど。
次に食感。やめてくれ。全体的に中途半端な感じ。どうしても皿に残せない時は飲み込むのですけど、間違えて噛んでしまった時の後悔ときたらないね。気分的にはアサリの中のジャリのほうがまだマシなくらい。
あとはステルス性能も勘弁して欲しい。黒い部分は肉に、白い部分は芋などに擬態しているため非常に厄介な存在である。私はただキノコを食べずに過ごしたいだけなのに。
今日は、日頃積み重なったキノコへの恨みを少し解放してみました。いつもだったら「とかいいつつ栄養満点で万能な食材とか言うんでしょ?」みたいな流れになりそうなところ、ひたすらに食べたくないという思いだけを伝え続けるという回。
この間ね、「野菜カレーだよー!おいしーよー!」ってメニューに書いてあんのにさ、実質キノコカレーだったのが本気で許せなくて。僕は野菜カレーが食べたったの。キノコってキノコじゃん!野菜なのかよ!!お前は!!あと主役がキノコならキノコカレーって書いておきなさいよ!
テーブルに運ばれてきた時にはもう頭の中がパニックになったので、もうこれは公に言ってやるしかあるまいと思って。誰かが言わないと、もう永遠に「秋といえばキノコ」になってしまう。
秋ってもっと選択肢あるじゃん!安易な方向に逃げるなよ!食材探せよ!なあ、おい!食欲削がれる一方やぞこちとら!!
という訴えを、この風潮が続く限りです毎年続けていこうと思います。賛同者の方は是非食事でも行きましょう。キノコのない場所でゆっくり語り合いたいです。