sageszk's blog

笑顔とプリズムの煌めきを追い求めるブログ

『キラッとプリ☆チャン』最新話まで追いついた

『プリティーシリーズ』の現行作品である『キラッとプリ☆チャン』。
なんと今週から3年目に突入します。

わたくし、2年目終了時まで恥ずかしながら存在は知りながらもまったく観ておりませんでして、Twitterで2期が激アツだという話を目にしてようやく1話から観たのであります。「1話から観た」、「今週から3年目」、ということはつまり100話近くを一気に観たわけですが、1ヶ月ほどかかって先週やっと追いつきました。

正直に白状しますと生活リズムの変化からアニメを観ることをしなくなっておりまして『プリパラ』も途中から観ておりませんでして。途中から観るのも気に食わなかったので結局『プリパラ』(全140話)と『アイドルタイムプリパラ』(全51話)も合わせて300話近くを今年になってから観ております。私は一体なにをしているんでしょうか。

この手のシリーズですが『プリティーリズム』が終わって『プリパラ』がはじまったときには「なにが『プリパラ』だ、『プリティーリズム』を返せ!」と、『プリパラ』が終わって『プリ☆チャン』がはじまった際にも例によって同様に過去作を惜しむ声が耐えません。僕自身も『プリティーリズム』こそが至高、という考えがうっすらあったせいで『プリパラ』を意地でも視聴しようという気分になれませんでした。やはり脳内に潜む老害には勝てなかったのです。

そんな僕が『プリ☆チャン』を観たらどうなるのか。最初の方はもちろん、それまで200話近く『プリパラ』シリーズを一気に観てたわけですから、いわゆる“ロス”の感覚もありますし『プリパラ』自体面白かったので悲しい気持ちにもなりました。しかも『プリ☆チャン』の1年目ってほとんど物語が動かないんですよね。

『プリティーシリーズ』は、1クール、あるいはじっくり1年かけて課題や夢に向かって取り組むことで見せる成長や挫折でキャラクターの魅力をうまく描いている作品だと思っているのですが、『プリ☆チャン』では超必殺技もなければ不思議生物も出てこない。そのかわり、登場人物たちが全員めちゃくちゃかわいい。もちろんシリーズ通してかわいいんだけど『プリ☆チャン』は特にかわいさが際立っているように感じました。他の人の感想ブログでも書いてありましたが、地に足のついた物語を描いている分そう感じるのかもしれません。



登場人物のかわいさですが、『プリ☆チャン』の主人公である桃山みらい。“みらい”なんて名前のキャラクター、数え切れないほどいるでしょうが、この桃山がかわいいんです。普段そんなに「かわいい」なんて声に出して言いませんが、これだけははっきり言える、桃山はかわいい。アニメ観ながら何度か「かわいい(低い声)」って声が漏れるくらいにかわいい。つい先日まで放送されていたオープニング「キラリスト・ジュエリスト」なんかはもう最初の5秒で100フレームぐらいかわいいんですよ。

『プリティーシリーズ』通して好きなキャラクターもたくさんいるし、『プリ☆チャン』だけでもかわいいキャラクターたくさんいるんですが、桃山はなんというか老若男女に通用するかわいさ。ピカチュウとかと同ジャンル。アニメ観てかわいいと思うことはあれど、「おい、こいつかわいいぞ!」って人に伝えたくなるのはなかなかない。そのぐらい桃山がかわいい。

とはいえ、桃山に終始するのもどうかと思うので『プリ☆チャン』のお話もしてみます。確かにTwitterでやいやい言われているだけあって2期がめちゃめちゃおもしろかったです。「2期だけでも観てくれ」って話も見かけるぐらいに、ぶっちゃけ1期は物語は動かなかったなと感じます。とは言っても何もなかったわけではなく、人としての成長はもちろんあって、出会いや別れ、『プリ☆チャン』での活動を通して友達と競い合い、憧れからライバルへ、といった基本的な部分での物語は各話丁寧に描かれていたと思います。ただ、記憶を失くす人がいるという伝説の大技に挑戦したり、親世代の確執に巻き込まれたり、異世界から使者が来たり、バーチャル世界に住むキャラクターを助けたり、女神が降臨したり、そういうファンタジー的な課題設定がなかったな、という意味で話が進んでいないように感じただけです。過去作ではそういう現実離れした要素が組み込まれていたので、無意識にもとめていたのがそういう世界だったのかもしれません。

こうした『プリティーシリーズ』の伝統からすると、1話からずっと現実っぽい物語だなあ、と思って1年目を観終えたら2年目にして登場してきたのが虹ノ咲だいあさん。明らかに黒幕っぽい登場の仕方でありながら、ずっと尻尾を出さないどころか、この子って本当はただのいい子なんじゃ……? いやいや、そんな単純なわけがない、騙されるな! といろいろなことを思わせる展開で毎話楽しませていただきました。他の人達のリアルタイムな感想を見ておらず、自分は一気観してしまったために考察など挟む余地もなくストーリーを受け入れていきましたが、毎週観てた人たちはどんな気持ちで虹ノ咲さんを観ていたんだろうか。

とにかく、虹ノ咲さん、だいあの登場で『キラッとプリ☆チャン』にジュエルオーディションという新しい目的が生まれてからめちゃめちゃおもしろくなりました。視聴者には明らかに虹ノ咲さんってだいあだよね、とわかるようにしながら、登場人物には明確に伝えずに“お友達”として接していく。なる店長の絵本も、レインボーライブからの設定をふんわりと持ってきていてナイスですし、シリーズ通してのファンには嬉しい要素です。ただ、店長のライブでスケートの音が聞こえないし、2連続ジャンプもないし、ちょっと物足りない、のはまあ仕方がないか。とはいえ過去に世界を救った店長が「あの子達なら大丈夫」とお墨付きを与えるのは絶大なる安心感がありますし、やっぱり店長は店長でした。

と、いうわけで『キラッとプリ☆チャン』を観ましたよ、というご報告でした。

最初は「桃山かわいい」で1年目を観終えて、2年目途中から虹ノ咲さんのことを考えるのが止まらなくなり、いまでは自宅作業中にずっと『プリ☆チャン』の動画を垂れ流しているという状況です。これまで観ていなかったことの反動なんでしょうか。よく考えると『KING OF PRISM』を優先していて、女の子アイドルの方をずっと放置していたのは謎で仕方ないですね。

次回は劇場版『SHIROBAKO』の話を予定しています。