sageszk's blog

笑顔とプリズムの煌めきを追い求めるブログ

バーチャルYouTuberと『プリパラ』

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「バーチャルYouTuberなるものをどのように受容したのか」というテーマがいま個人的にアツい。

バーチャルYouTuberにリアルの要素をどれぐらい入れて大丈夫か、許せるのかという話で、「中身(声優、アクター)は絶対明かさないし世界観に沿わない話をしない」という“完全なキャラクター”を10、「絵があるニコ生主」みたいな“リアル×アバター”を1としたときにあなたはどのぐらいまでなら受け入れられますか?みたいなテーマです。

リアル~バーチャル割合のチェックリストみたいなものを作って点数化して「あなたはこのタイプです」みたいな診断もできそうですね。

例えばこんな感じ。(得意な人が作り変えてくれると助かる)

・中身について公開されていてもOKなものは?
 声の人、動きの人、3Dモデラー、キャラクターデザイン
・キャラクターに必要なものは?
 出身地、性別、口癖、活動目的、ほか設定
・活動内容についてOKなものは?
 生放送、リアル人間との交流
・話の内容としてOKなものは?
 バーチャル空間内の話のみ、リアルの話あり

ファンとしては自分の指標とマッチングするバーチャルYouTuberのみ観ていれば少しは不満も減るのではないでしょうか。これはリアル(中身)とバーチャル(外見)のミックス具合でのミスマッチを減らしたいという目的でありまして、必ずしもこの指標に従ってグループ分けしようと思っているわけではないので誤解なさらぬようお願いします。とはいえ、新規でのキャラクターメイキングでの参考にも多少なろうかと思いますので、この手の指標はあったほうが(悪用されなければ)何かと便利なのかと思った次第です。

こういった感覚ですが、おそらく、最初に出会った存在が自分の指標になると思います。一度立ち止まってちょっとでもいいので考えてみてもらいたく、あなたは10段階だとどのあたりになりそうでしょうか?

10が世界観遵守、1が現実許容とした場合に、です。自分が好きな動画を思い返してみてもいいし、逆にこういうの苦手だなあというのも意識してみるとわかってくるかもしれません。

決まりましたか?

僕は、最初10以外認めない気持ちを確かに持っていましたが、いまは1に近づいてきていて、多分3くらいだと思います。理由としては、顔出しNGでイメージイラストのみの生主(1に相当する)は以前からたくさんいたので、それよりは新しい試みがあるほうが良いかな、という感じ。

バーチャルYouTuberのアバターと『プリパラ』

さて、表題の『プリパラ』ですが、みなさんご存知でしょうか? いわゆる女の子向けのアイドルアニメシリーズで、“プリパラタウン”と呼ばれるバーチャル施設に入ることでアイドルに変身、歌やダンスやファッションで友達とアイドルランクを競い合う、というような作品です。“プリチケ”と呼ばれるチケットが“プリパラタウン”への招待状で、“プリパラタウン”に入ると誰もがアイドルになれちゃいます。素敵な世界ですね。

僕のバーチャルYouTuberの指標は『プリパラ』が基準になっているように思います。『プリパラ』にはアバター文化を考える上でのいくつかの要素があると思っていて、いままで『プリパラ』に触れていなかった方への参考になると思うので紹介させてください。以降、『プリパラ』内での“プリパラタウン”をややこしいのでゲーム内とさせてください。『プリパラ』は筐体ゲームも存在し、視聴者が“プリパラタウン”に行くことができる点からもゲームと呼称して差し支えないと考えております。個人的なポイントはリアル(作中、現実含む)とゲームとの関係性です。

『プリパラ』1話からみるリアルとアバターの関係

ここから先、何を言っても伝わらないと思うのでとりあえず1話をご覧ください。


(既にご覧になったことがある方は、テキストだけで内容を思い出せるか挑戦してみてください)

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まず、3:55で北条そふぃという女の子が登場します。この子はプリパラアイドルでありながら普通に通学しており、アバターの正体が判明している状況ということがわかります。後にわかりますが、アイドルになったあとの容姿はさほど変わりません。5分頃から大神田グロリア校長によるプリチケ狩りが始まります。(この辺りで基本的にはギャグアニメだと気付いてくれるとたすかる)

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6:35ぐらいからの会話ではアイドルになりたい子、観てるだけで十分な子がいることがわかります。この辺りはバーチャルYouTuberになりたい人と観てるだけで十分な人がいることと同じですね。スポーツもアイドルも、実際にやりたい人と観戦が趣味な人がいて、最近ではゲームもそうなりつつあるという感じでしょうか。

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続いて8:20あたりでとあるバッグを拾います。「みれぃ」と書かれたプリチケを拾って大声で「アイドルやってるみれぃさーん!」と叫びます。自分の落とし物だったら恥ずかしくて死にそうになりますが、それをやってのけるのが真中らぁらです。しかし、らぁらはいい子なので拾ったプリチケを届けるためプリズムストーンショップを訪れます。が、そこで校則違反であるプリチケを手に入れてしまいます。さあどうなるのでしょう。

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10:30頃、めが姉ぇにスキャンされるらぁら。似合うファッションブランドを紹介してもらっています。僕みたいなアバターを作るのに四苦八苦する人や、何が自分に似合うかわからなくてモヤモヤする人にはうってつけの機能です。

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さあ、ついにらぁらがプリパラタウンに入場します。ゲーム内のらぁらは少し大人っぽくなりましたね。3:55で登場する北条そふぃの姿はあまり変わらないと先ほど言いましたが、人によってゲーム内に入ったときのアバター変化量が違うようです。そして、らぁらが「ここが全部プリパラなんだー!」と感動している様子、我々が初めてHMDを被ってバーチャル世界を観たときと同じ感情かもしれません。震えますね。

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そうこうしているうちに語尾が「ぷり」の女の子が登場します。一体誰なんでしょうか!? みなさん気になりますよね? 今日はそんな語尾が「ぷり」の女の子の正体を調べてみました。……はい、動画に戻りましょう。

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巻き込まれ型主人公の典型ともいえる自然な流れで初のプリパラライブを経験することになるらぁら。17:25ごろからライブがスタートします。「プリズムショーをしたい!」とか「プリパラをやりたい!」と言っているVTuber個人勢の最終目標はこういうライブだと思いますので、実現可能な方がいらっしゃいましたらご一考くださいませ。ライブ終了後には、プリチケの上部をパキッと割ってお互いに交換します。いわゆるトモチケ交換です。このパキッって感覚が超気持ちいいので是非体験してもらいたいので、是非筐体ゲームをプレイしてみてください。

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と、『プリパラ』1話の解説みたいになってしまいました。

1話に登場しない話なのですが、ネタバレでもなかろう範囲で言うと、7分ごろに登場する風紀委員の南みれぃさんが黄色髪で語尾が「ぷり」のみれぃです。らぁら以上にゲーム外との差が激しいキャラクターですね。アバターが変わると性格まで変わる、この辺りも身に覚えがある方多いのではないでしょうか。違反チケットのやり取りを100回近くしている間柄でありながら、ゲーム内ではお互いの真の姿を認識できていないところからアバター文化ぽさを感じます。

てことで、1話から観る『プリパラ』におけるアバターの扱いとしてはこんな感じでしょうか。

・“プリパラタウン”に行くと姿が変わる
・“プリパラタウン”では誰でもアイドルになれる
・正体を隠す必要はない

『プリパラ』のファッションと『VRoid Studio』

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引用元:https://pripara.jp/item/pdf/time6dan.pdf


『プリパラ』については、僕らも筐体でゲーム(アイドルライブ)をして、トモチケをパキって、アイドルランクを上げていくことが出来ました。もちろんリアルの姿ではなく、ゲーム内のアバターをカスタムして自分なりの姿を作って、ゲーム内の名前もリアルとは違う名前に設定して遊ぶことになります。ゲームは簡単なリズムゲームで、プレイする曲のジャンルに合わせて衣装を整えてあげると点数が高くなるというシステムです。

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引用元:https://booth.pm/ja/search/VRoid

選べる衣装は、ワンピースかトップス&ボトムス、ヘアアクセやシューズといったアイテム。これらを組み合わせてコーディネートしていきます。ちなみに、これら項目はVRoid Studioで調整可能なのでおもしろいですよね。Boothと合わせてアイドルゲームみたいなのもできるんじゃないかと思ってたりしまして、VRoidが業界標準というわけではないですが、VRoidならではのコーデ文化、ファッションリーダーみたいなのも生まれてくる可能性は大いにあると思われます。

そんな感じでバーチャルYouTuberと『プリパラ』の共通項を探ってみましたが、いかがでしたでしょうか。

現行シリーズでは『キラッとプリ☆チャン』、過去シリーズでは『プリティーリズム』がありますが、今回は『プリパラ』をテーマにしてみました。『キラッとプリ☆チャン』は、発表時では「まさにバーチャルYouTuberやんけ!」と思ってましたが、数話観たところでどちらかというとYouTuberっぽさを感じたので相応しくないなあと思い、『プリティーリズム』は完全に本人と紐付いているのでバーチャルYouTuberの文脈だと難しいと感じました。『プリパラ』には指標で言うところの10であるファルルという存在がいるおかげで、ゲームの中と外の世界がうまく融合していると感じたので今回取り上げてみました。10になろうとして完全に“あちら側”に行こうとした紫京院ひびき様の存在も大きいですが、ややこしくなりそうなのでまたいずれ機会があれば書きたいです。

ちなみに、今回このテキストを書くために『プリパラ』1話を見直したんですが、再生ボタン押した1秒後に出てくる3人のシルエットで感極まってしばらく静止してしまいました。放送当時も『プリティーリズム』が終わってしまった悲しみが一気に吹き飛んだのを思い出しました。「あいら達がまだ生きてる」って思えるだけで救われますね。そこまでなってくれとは言わないので是非『プリパラ』1話だけでも観てみてください。

以上、3月2日(土)の『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』公開に向けて『プリティーリズム』熱が加速している私がお送りいたしました。

kinpri.com


※トップ画像は下記より引用
https://avex-pictures.co.jp/topic/1306
※アニメキャプチャ画像はniconicoより引用
https://www.nicovideo.jp/watch/so24016218